ハァハァと息を上げながら木々の中を歩いていく一人の少女基桜美 美羽は見事な桜を探し求めて歩いていた

「休憩を・・・ううん、桜を見つけるまで休まないわ」
彼女の頭の中は美しい桜の中、父様、兄様、皆と一緒に花見を楽しむ事しかなかった

だからか足元には大嫌いな蛇がいた事に気づいたのは暫くしてからだった

「っ!!」
緑色でもなく茶色でもない斑模様の蛇が彼女の足元にいた


「へ・・・・・へ・・・・・・へ、へびいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
走る走るさっきまで息を上げていたのが嘘の様に無我夢中で全速力で走っていった

バサバサ

木々も無視して走った



バサ・・・

いきなり木々が無くなって辺りを見た・・・ら






そこには美しい桜・・・立派な桜花が咲いていた

「き・・・れ・・い」
余りの美しさに意識をしっかりと取り戻した美羽はまだなおも、美しい桜花に見とれていた












桜花と美羽

美しい似ている様で似ていないを二つの桜

この二つの桜を出会わせたのは偶然か、または運命か・・・




だが二つはまるで引き寄せられる様に
大層美しい




だが今の美羽にはこの桜花にただただ見とれていた