私はそう思い早速意見を言おうとしたら

「父上、今この場で言うべき話では違いますぞ」


「そうじゃったな・・・。実は先日、我が家が代々所有している山から砂金が発掘されたのじゃ」

「!!砂金でございますか」

「そうじゃ、砂金が見つかった事により下手をしたら我が国に敵が攻めて来るかもしれん。そうなるとこの国は一瞬で火の土地となってしまいおそれがある
。それに戦略結婚される恐れがあるのは儂はなるべく避けたいのじゃ」
父様が私を見て力強く吐いた

「美羽、そなたはどんな結婚を望むのじゃ?」

「え・・・あのその」
唐突であったため対応に困ったけど

「あの私は・・・」

こんな事、五歳児に聞くのかしら
これは真面目に応えるべきか五歳児なりの事を話すべきか・・・

「素直に応えて良いんだよ」

「そうじゃ、儂等は何も言わないぞ」

素直に・・・

「私は、自分で好きになった素敵な相手と結婚して幸せになりたいです!」
顔を真っ赤にさせて応えた美羽に二人は微笑み

「うむ、分かったぞ」

「さ、美羽は遊んできていいよ」

「?はい」
訳が分からないまま部屋を出て行った美羽を二人はその姿を微笑んで見つめていた