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演奏が終わった後、ゆっくりと弦から撥を遠ざけ一息つく
この曲は私が好きな曲の一つで、失態もせずに難無く弾き終わったけれど、師である狛津さんの目の前で弾くのには少しばかり緊張気味になってしまう。目を閉じ押し黙ってた狛津さんは漸く口を開きました
「茨木か、珍しい選曲だな。技術は有るな。
だが、
根本的なのが欠けている」
その言葉に私は戸惑いを隠せずにいました。何故なら沢山の方々に習った中で、それは言われた事の無い言葉でした。それに得意とした曲をその様に言われた事が苛酷であったからです
「―――っ教えて下さいませ。
師匠が言われます根本的な意味とは」
顔が強張る様な錯覚を覚えながらも必死に隠しますけれどきっともう分かってしまっている事、それでも私は伺わずにはいられなかったのです
幼い頃からひたすら琵琶と向き合い琵琶と共に生きてきた様な私を・・・
否定されたくなくて

