−−−暗い
−−−此処は何処なのだろう
幾ら進んでも周りは暗闇ばかり
だけど徐々に暗闇の中に明るい光がこちらを差し込んでいる
その先に行ってみよう。まるであの光は私をそうさせる様
光の向こうには何が見えるのかしら
『−−−−早くおいで−−−−』
不意に懐かしい声が聞こえ周りを見回した
だけど誰も居ない。居るのは私だけ
私・・・・だけ
目を空けると周りは暗く敷いた覚えのない毛布の中に自分が入っていた事に内心驚いた
どうやら寝過ごしてしまったのね
恥ずかしいなと思いながら喉が渇いていた為に水を貰おうと部屋を出る事にした
廊下を渡り居間へと向かうと部屋に灯があり誰か居るのだと思い声を掛けようと障子を開く

