案内された家は狭くなく寧ろ広い家だと感じた。どうやらこの家の主は一人で住んでいるらしく聞く耳を疑った
「この廊下を歩くと突き当たりに厠があるからな。んでこっちには・・・」
そう言われた美羽達は台所や厠を簡単に説明された後に次は部屋へと案内された
廊下を歩き障子を空けられた一室の中を見ると客室のようで綺麗な部屋である
「客間だ。好きに使ってくれ。こっちは二人の部屋であんたは別の部屋だ。」
「あ、はい」
狛津は年頃の美羽を同じ部屋にするのはどうだかと考慮し美羽を別の部屋へと移動させる。美羽は彼の気配りに内心「ありがとうございます」と感謝する。そして歩いていく狛津の後に美羽も続いて歩く
狛津はとある一室の前で止まり障子を空けようとして一瞬手が止まったのが分かった。だが次にはすんなりと空けて美羽を見る
「此処があんたの部屋さ。何かあれば俺に聞いてくれ」
そう残し戻ろうとする狛津に慌てて制止を掛ける
「あ、あの狛津さん。差し支えなければ私に何か手伝う事はありませんか?特に家事などを」
狛津は頭を掻き眉をどうしようかと困った表情をする
「や、でもあんたはお客だし悪いから。それに道中の疲れがあるだろうから休んだ方がいい。だから俺の事は気になさんな」
夕飯の時に声を掛けると言い今度こそ狛津は戻ってしまった。残された美羽は肩を落とし部屋に入り腰を掛ける
「はぁ・・・」
先程から溜息ばかり出てしまう。客間とは違う造りになっている部屋全体を見渡した。狛津さんが使うには何処か雰囲気が異なる部屋。家具等見てもそれは明らかである
そこから一つの疑問が生まれてくる
此処は誰が使っていた部屋なのだろう、と
−−−−道中の疲れや身体を襲う怠さもあるのか段々と睡魔に襲われ美羽は自然と瞼を閉じるのであった
「この廊下を歩くと突き当たりに厠があるからな。んでこっちには・・・」
そう言われた美羽達は台所や厠を簡単に説明された後に次は部屋へと案内された
廊下を歩き障子を空けられた一室の中を見ると客室のようで綺麗な部屋である
「客間だ。好きに使ってくれ。こっちは二人の部屋であんたは別の部屋だ。」
「あ、はい」
狛津は年頃の美羽を同じ部屋にするのはどうだかと考慮し美羽を別の部屋へと移動させる。美羽は彼の気配りに内心「ありがとうございます」と感謝する。そして歩いていく狛津の後に美羽も続いて歩く
狛津はとある一室の前で止まり障子を空けようとして一瞬手が止まったのが分かった。だが次にはすんなりと空けて美羽を見る
「此処があんたの部屋さ。何かあれば俺に聞いてくれ」
そう残し戻ろうとする狛津に慌てて制止を掛ける
「あ、あの狛津さん。差し支えなければ私に何か手伝う事はありませんか?特に家事などを」
狛津は頭を掻き眉をどうしようかと困った表情をする
「や、でもあんたはお客だし悪いから。それに道中の疲れがあるだろうから休んだ方がいい。だから俺の事は気になさんな」
夕飯の時に声を掛けると言い今度こそ狛津は戻ってしまった。残された美羽は肩を落とし部屋に入り腰を掛ける
「はぁ・・・」
先程から溜息ばかり出てしまう。客間とは違う造りになっている部屋全体を見渡した。狛津さんが使うには何処か雰囲気が異なる部屋。家具等見てもそれは明らかである
そこから一つの疑問が生まれてくる
此処は誰が使っていた部屋なのだろう、と
−−−−道中の疲れや身体を襲う怠さもあるのか段々と睡魔に襲われ美羽は自然と瞼を閉じるのであった

