道を歩き周りの風景から少しずつ田畑が多くなりつつある
そして道沿いに団子屋と書かれた建物を見つけそこに向かっていく
「いらっしゃい。あら狛津さんじゃない。何にしますか?」
店の看板娘が笑顔で迎えてくれる
「よお、悪いが今日は違うんだ。これを八百屋に頼まれてな」
そして手元にある八百屋から渡された物を差し出す
「わぁ、わざわざ狛津さんが届けてくれたのですね。ありがとうございます。ではこれお願いします」
届け物を受け取ると娘は笑顔で応え紙を差し出す
「俺は運び屋ではないがね。了解っと」
紙を受け取りふと視線が娘の髪へと移る
「へぇ、見事な櫛だ。似合うな」
「ありがとうございます」と頬を赤く染めて礼をする娘に見せてくれと頼むと娘は快く承諾し見せてくれた
櫛には菜の花色 に染められ小さな花の形をした布に松葉色 の珠が飾られている。菜の花色は娘そのものの色を表し逆に松葉色は若さだけでなく安定さを出している。娘に良く似合いじゃないか
それにしても・・・
「珍しい造りだな」
「そうですよね!実はその櫛は今朝買ったばかりなのです。実は商人さんに見立ててもらったの」
見たこと無い櫛の造りにふとした呟いたのを娘は聞き逃さずに上機嫌で説明する
「なんでもその商人達は昨夜に来たばかりなの」
「へぇ、昨夜ねぇ」
この造りは何処の国だったか・・・
「商売はこの道をもう少し進んだ所でやっているわ。明日には町に向かうらしいから気になるのでしたら向かってみては?」
櫛を娘に返した後に笑顔で話されどうやら気になっていたのがばれてたらしい
「あ、そうそう商人さん方は男前の人で素敵でしたよ」
何処かうっとりとした表情で話す娘に「生憎男には興味がないからさぁ」と返す
「さて、そろそろ行こうかな」
「ふふ、やっぱり気になるんですね。ではまた来て下さいね」
笑顔で送る娘に数回手を振り立ち去る狛津であった
そして道沿いに団子屋と書かれた建物を見つけそこに向かっていく
「いらっしゃい。あら狛津さんじゃない。何にしますか?」
店の看板娘が笑顔で迎えてくれる
「よお、悪いが今日は違うんだ。これを八百屋に頼まれてな」
そして手元にある八百屋から渡された物を差し出す
「わぁ、わざわざ狛津さんが届けてくれたのですね。ありがとうございます。ではこれお願いします」
届け物を受け取ると娘は笑顔で応え紙を差し出す
「俺は運び屋ではないがね。了解っと」
紙を受け取りふと視線が娘の髪へと移る
「へぇ、見事な櫛だ。似合うな」
「ありがとうございます」と頬を赤く染めて礼をする娘に見せてくれと頼むと娘は快く承諾し見せてくれた
櫛には菜の花色 に染められ小さな花の形をした布に松葉色 の珠が飾られている。菜の花色は娘そのものの色を表し逆に松葉色は若さだけでなく安定さを出している。娘に良く似合いじゃないか
それにしても・・・
「珍しい造りだな」
「そうですよね!実はその櫛は今朝買ったばかりなのです。実は商人さんに見立ててもらったの」
見たこと無い櫛の造りにふとした呟いたのを娘は聞き逃さずに上機嫌で説明する
「なんでもその商人達は昨夜に来たばかりなの」
「へぇ、昨夜ねぇ」
この造りは何処の国だったか・・・
「商売はこの道をもう少し進んだ所でやっているわ。明日には町に向かうらしいから気になるのでしたら向かってみては?」
櫛を娘に返した後に笑顔で話されどうやら気になっていたのがばれてたらしい
「あ、そうそう商人さん方は男前の人で素敵でしたよ」
何処かうっとりとした表情で話す娘に「生憎男には興味がないからさぁ」と返す
「さて、そろそろ行こうかな」
「ふふ、やっぱり気になるんですね。ではまた来て下さいね」
笑顔で送る娘に数回手を振り立ち去る狛津であった

