迷姫−戦国時代

この国は様々な事において盛んである



医療の国、衣の国、食の国、外の国、芸の国、楽の国、政の国、工の国



など、独特な文化持っており国により異なるが盛んになっている



それは何処の国でも同じである


その中で千紫は芸に分類され小国ながらも栄えていた

だがその国が全てにおいて皆同じ職では無い

他にも職を持つ者がいるので偏ったばかりでは無く、正しく国の均衡を保っているのだ





国の文化は異なるのに一つだけどの国も同じなのがある

それは・・・














        神の存在



何処の国にも必ずしも神という存在が在ることだ




人は神の力により護られ又、神の力により滅びてしまう

人を生かも殺すも神次第なのである















神の一人である皇朱は目を閉じた


時は桜花の候であった

楽器の音色

酒を交わし食する

楽しそうな沢山の人々

その中央に居るのは・・・

そしてわたくしの隣に居る

あの方




視界に浮かぶ場景からゆっくり目を開け顔を伏せた




「・・・事の発端は己自身。あの者を止める者は居ないだろう。あの者の内にはもう破壊しか無い・・・」

















時は迫りつつある


さあ桜美家の姫よ


そなたは生きる事を望んだ

例えこれからどんなに辛い事があろうとも知らずに。又そなたの宿命は戦の中を生きる事。今は力も無いそなたはただの名ばかりの迷える姫である



道は険しいぞ
それでも己の足でしかと進むのならば



わたくしはそなたの力になろうぞ