「本気で怒ったさやかがどんな反応をするのか、ずっと見てみたかったんだよな。
普段から怒りっぽい性格だけどああ見えて、実は今まで本気で怒ったところを見たことがなかったからね。
だから今から凄く、楽しみなんだっ♪」
(まさかコイツ)
依然として高揚している圭吾を凝視しながら、大輔は思う。
(そのため『だけ』に、こんな対決の場を作ったんじゃ……)
最初のキッカケは、いつもの些細な喧嘩だった。
そしてさやかの一言。
だが、クラス中を巻き込むように仕向けたのは圭吾だ。
しかも普段から互いに意地の張り合いをしている二人を煽り、その逃げ道を塞いだのも彼である。
そのことに大輔は、ようやく気付くのだった。
「……圭吾、今更言うことじゃないかもしれないけどさ」
彼の肩へ手を置くと、何となく疲れたように大輔は溜め息を吐いた。
「お前ってやっぱり、黒いよな」
普段から怒りっぽい性格だけどああ見えて、実は今まで本気で怒ったところを見たことがなかったからね。
だから今から凄く、楽しみなんだっ♪」
(まさかコイツ)
依然として高揚している圭吾を凝視しながら、大輔は思う。
(そのため『だけ』に、こんな対決の場を作ったんじゃ……)
最初のキッカケは、いつもの些細な喧嘩だった。
そしてさやかの一言。
だが、クラス中を巻き込むように仕向けたのは圭吾だ。
しかも普段から互いに意地の張り合いをしている二人を煽り、その逃げ道を塞いだのも彼である。
そのことに大輔は、ようやく気付くのだった。
「……圭吾、今更言うことじゃないかもしれないけどさ」
彼の肩へ手を置くと、何となく疲れたように大輔は溜め息を吐いた。
「お前ってやっぱり、黒いよな」


