あなたの笑顔をみていたい




「な、なによ・・・

七海ちゃんだって疲れてるじゃん」


しゃべるだけでキツいんですけど・・・


「アンタよりマシよ」


そう言って七海ちゃんは

先に行ってしまった。


「真子・・・あんためんどくさいのに

つかまっちゃったわね」


「ほんとだよ、なんか大変そう・・・」


最初は仲良くなれるかと思ってたのに。


「みんなー!あと10km!」


はぁー!?あと10kmも!?


「朱莉ー・・・」


「そんな泣きそうな目で見られても・・・」


私ほんとに死んじゃうよ・・・


「真子ちゃん、あと10kmなんだから、

がんばろうよ!」


そう声をかけてくれたのは、

いつもみんなに優しい

2年生の神埼彩先輩だった。


「彩せんぱーい・・・」