「ね!歩、一緒にがんばろうよ?」



真子はそういって俺の手を握る。







“がんばれ”じゃなくて


“がんばろう”



一人じゃないよって


言ってくれてる気がする。




真子は泣いている俺の手を

落ち着くまでずっと握ってくれてた。



「・・・俺・・・


リハビリがんばるよ。


またバスケができるように・・・


またお前らとバスケしたいから!」




俺はそういって笑った。



ほんとに心から笑ったのは久しぶりだ。



真子といるときもいつもみたいに

笑えてなかったと思う。