歩は一瞬私を見てびっくりした表情を見せた。


でもすぐにいつもの顔に戻って


「お見舞いに来てくれたんだ。

ってか真子、部活あるんじゃねーの?」


ニコニコしながら私に話しかけてくれる。



「うん、あったけど・・・

歩のこと心配で抜けてきちゃった」


そういってベッドの近くにある

イスに座った。


「お前・・・

ちゃんと部活でなきゃダメだろー!

先生は知ってんのか?」


「知ってるよ。

朱莉に言っといてもらったから」




それから私たちは他愛もない話しをした。

ずーっと話してた。


いつの間にか外が暗くなってた。


「あ、もうこんな時間じゃん・・・

ごめん私帰らなきゃ!

また明日くるね?」


「おう、今日はありがとうな!

でも部活はちゃんとでろよ。

もうちょっとで大会なんだからさ。

確か2年と1年で出る大会だったはず・・・」


へぇ~そんなのあったんだ。


「知らなかった」


「・・・まじかよ、おい・・・

ま、がんばれよ!

俺ができないかわりにお前が

ベストメンバー入れよな!」


「うん!わかった!」


私はそういって帰った。