冬休みが終わり、学校が始まった。
水無月は、睦月や卯月と話してても笑わなかった。
俺も、歩夢と話してても笑えなかった。
学校は午前中で終わり、部活は再登校だった。
「なんか、あったのか?」
歩夢に聞かれた。
あんなにラブラブだったのに、という感じの顔をしながら歩夢は言った。
「……それがな…」
俺はザッと話した。
「………水無月、なに考えてんだろ…」
歩夢は複雑な顔をしながら言った。
なんか、隠してる感じがした。
「おっ遅れました!!」
ガタンとドアを乱暴に開けながら水無月が入ってきた。
「遅ーい!」
睦月が駆け寄る。
「水無月、何してたんだ」
「すいません!家族のお昼お母さん居なかったから私が作ってて…」
「……そうか!悪いな」
(水無月って家庭的...いやっそんなこと考えるなι俺!)
ダメダメ、考えるな、俺。
水無月は忘れなきゃ…な。

