メールが来なくなって三日。


自分からメールをする勇気は無かった。



部活が再開した。けど、水無月は部活に来なかった。


「睦月、水無月は?」


俺は堪らず睦月に聞いた。


「………寝込んでる」


「え?」


一旦外に出た。

今日は異様に寒く感じた。


「なっちゃん、寝込んでるって、なっちゃんのお母さんから聞いた。

なんか、2日にお墓参りに行ったらしいんだけど、ずっと悩んでる感じだったみたいで…

何回聞いても理由は話そうとしなかったみたい

そしたら次の日から起きなくなっちゃったって

メールしても返事来ないから心配して、電話したらこういう事らしい」



「……悩んでる?」


「……昨日、つまり4日にメールしたら返事が来たの」

「なんて!?」


俺が聞いても、睦月は


「言うなって言われたから言えない、けど、一つだけ

なっちゃん、師走と長月の二人で悩んでる
苦しんでる」



そう言い残して、睦月は体育館に戻った。



「水無月……?」


俺は、ものすごい不安に襲われた。


水無月が、離れていくのが、わかった。