「言い逃げするなんてな」
「う…」
「まぁいいや」
師走は手を離した。
「ね、水無月、上見て」
「え?」
上を向いた瞬間、師走の顔が近くなって、唇が重なった。
「ん……!?」
あまりに突然だったからビックリしてあわあわしてしまった。
「不意打ち((笑」
師走はペロッと舌を出して笑った。
「~~~~~/////」
うちは恥ずかしくなって師走に背を向けた。
「怒んなよ、嫌だったのか?」
「……ビックリして…ビックリ……したの!!」
うちはしゃがんで顔を埋めた。
師走も横にしゃがんだ。
「水無月…」
「なによ」
「怒んなし~ι」
「怒ってな……」
顔を上げたらまた唇が重なる。
「………っ」
「単純」
「バカッ!変態ッ!キスばっかしやがってッ!」
「だってしたいから
やっと、想いが通じて、叶ったから」
師走はうちを包むように抱きしめた。
「触れたい」
「………」
うちは言葉を失った。

