──水無月Side──



「痛い…ι」


胃が痛くて外に出て日なたに当たりながらうずくまっていた。



「水無月、どうしたの?」


師走が来た。


自然教室での夜中の恋ばなのせいでどうも師走を意識しちゃうι


長月は、少しずつ意識しないようにしてる。

長月はきっとうちを嫌ってる。


あんな酷いことしたら、嫌うよ。当たり前。



だから代わりに師走、って訳じゃなくて、単純に素直な師走に惹かれてる自分が居る。


理由、なんてわかんない。

ただただ、惹かれてる。


優しくて、素直な奴。

まぁ憎まれ口はたたくけど。



「胃が痛くてι」


「大丈夫?」


「うん…大分良くなったから、そろそろ戻ろうかなって」


師走が手を握ってきた。



「無理すんなよ?」

「心配性だね、大丈夫だよ」


うちは、腰を上げ、師走に耳打ちした。


そして、頬にキスして逃げるようにみんなの元へ行った。


「おまっ…水無月!///」


師走は赤面しながら叫んだ。