またまた次の日。
オリエンテーリング。
「快晴ッ!」
「そだねぇ」
のんびり、のんびりと俺らの班はやっていた。
「うわぁ…崖だ!」
俺は思わず叫んだ。
「こっ怖い…ι」
高所恐怖症の水無月は卯月に張り付いていた。
と、
「師走ッ!」
睦月が叫んだのと師走が崖を落ちていくのは同時だった。
「うっわぁぁ!!!!」
「「「師走!!!!」」」
師走は崖から落ちて行った。
先生に連絡して先生と合流し、師走の元へ向かった。
「なんで熊が!?」
水無月。
「うちらを襲わずなんで師走?」
睦月。
「しかも師走突き飛ばした後俺らには何もせずどっか行っちゃうなんて」
俺。
「師走運が良いや!こんな整備中のネットの上に落ちたんだから」
卯月。
みんなでボソボソと話していた。
「………ん…」
師走の目が覚めた。
「「「あっ…」」」
師走はネットが合って無傷。運が良いよな。
「良かったぁ…」
水無月が泣きながら言った。
「心配すんなし!俺の生命力ナメんな?」
師走は水無月の頭を撫でた。
卯月と睦月は微笑ましい、と言わんばかりに笑っていた。
(師走は、こんな気持ちで俺と水無月を見てたのかな...)
考えて、胸が苦しくなった。

