夜中は恋ばな。
俺と歩夢だけは拒んで寝た。
だって、水無月を争って喧嘩中ってのは言いたくないし…。
次の日。
ものづくり体験。
好きなやつを二つ選んで午前と午後で一つずつやることに。
たまたま、歩夢と同じだったから一緒に行動していた。
「……師走、ゴメン」
歩夢が謝ってきた。
「…え?」
「俺がむすくれたって、二人の邪魔だよな
未練がましいし
水無月はもう確実に師走を好きだし
俺はもう水無月なんか忘れるから...二人、幸せになってよ??」
歩夢は目を合わせずに言った。
「歩夢…俺こそ、強引に…ゴメン
でも水無月が好きだから…」
──────
俺らは仲直りした。
最初の体験場所は七宝焼。
「………あっ」
水無月と睦月に会った。
そういや二人も俺らと午前も午後も一緒だったな。
「仲直り、したんだ…良かった」
水無月は微笑んで、睦月と中へ入った。
「優しい奴、1番振り回されてんのに」
歩夢が呟いた。
「だよな…ι別れろ!とか好きになれ!とか…自分の意志で動けたことがあまりないんじゃないか…?」
「やなやつ、俺ら」
「うん」
俺らも中に入った。