オリエンテーリング、まさか歩夢と組むはめになっちゃったし...


まぁ水無月が居ることは嬉しいけど...。


「はぁ!」


叫びのような溜め息を付きながらベッドにダイブ。



「歩夢…ごめん」


歩夢には、悪いことしたよな…。

水無月にもだけど…。


歩夢は今クラスで孤立しかけてる。

俺とばっか居たからあんまり他の奴とは話さなかったからな…。


そして水無月まで奪っちまった。

それを分かっててやってる俺ってひでぇよな。


でも、それくらい水無月が好き。


好きなんだよ。


いつの間にか俺は寝ていた。


ガチャ。
ドアが開いた。


(師走...寝てる)


「……水無…月…」


寝返りをうちながら呟いていた。


「……師走…そんなに強く、うちを想うから親友を失うんだよ…」

曖昧な意識の中で誰かが呟く。


そして、そいつが俺の頬にキスして、何かを置いて帰って行った。



ふと目が覚めると、机に自然教室で使う、明日提出の大切な資料が置いてあった。

その上にはメモがあった。


【師走へ

バカでしょ!?大切な資料学校に置いていくなんてι
持って来たからちゃんと提出しなよ?(¬w¬*)

水無月】


「……!」