待ち合わせの駅の改札口前には少しだけ怒った友達の姿。 『ごめーん!!奈緒!!遅くなっちゃった!!』 小川奈緒。あたしの高校時代の親友。 キレイなロングヘアーの髪が特徴だった。 『おっそーい!!敦美!!もう待ち合わせから20分過ぎてるよぉ?』 『ごめんね!!途中で雨降って来ちゃってさ…!』 あたし斎藤敦美。年齢25歳。 この時あたしはまだ運命的な恋をする事に気が付いていませんでした。