「テット…ごめんね。

わたし…できなくて……」





テットの切れ長の目がさがる。






『いいって言ってんじゃん!


美羽とはそういう約束で付き合いはじめたんだし。


次はどうやってフィニッシュすっかな〜。』





筋の通った小さめな鼻のせいか、ニコッて笑ったら口元が大きく見える。





「もう、バカ!!///

人が大マジメに話してんのに…」






『俺だって、大マジメだよ…』





窓枠から投げだされていた長い筋肉質な足がスタッと床におろされる。





水泳で鍛えあげられた

逆三角の、彫刻のようにキレイなカラダがゆっくりと近づいてくる。







ギュッ。

目の前にはテットの鍛え上げられた胸板。






すでに制服に着替え終わったわたしは、テットにすっぽりと覆われている。






「…//テット……?//」






『美羽がその気になるまで待つって…。


無理やりとか、イヤじゃん……。


まぁ、今日みたいに理性がきかなくなるときもあるかも…だけど……。


そんなときは容赦なく俺のこと殴っていいよ』






「ハハ、なに言ってんのよ…。

そんなことできるわけ…『いや、マジ殴れ』」








テットの声の色が変わった。







『そんなんで美羽を失いたくないし…』







腕の力が強められる。






優しいテット。






待ってくれてありがとう。























嘘ついてごめんね…――