『美羽〜さき行くよ!』






「ゆずちゃんごめん!

もうちょっとで…終わりそうなんだ。

先行ってて〜!」







今日中に提出しなきゃいけない課題…






課題を忘れて先生に怒られる。

という夢を見て朝起きて、
課題があったことを思い出した。という…







次は教室移動でみんな移動しちゃった。








誰もいない教室。






「あーー、これノートに書いてあったは…ず…」







手探りで机横にかけてあるカバンに手をかける。






―――プチッ―――



ジャラジャラ〜〜〜…







「キャー!やだ。こんなときに…もぅ。わたしのバカ!」






クリスタルビーズが、
カラカラ…っと小さな小さな音をたてて私から逃げてゆく。







すぐさま、豆粒より小さなクリスタルビーズたちを、必死に拾い集める。








「1…2…3………10、11………
やだ、ひとつ足りない」














『コレ?』