空には、すじ状にのびた雲とわたがしみたいなわた雲。







さわやかな秋と暑い夏が同居しているような、
対立しているような、そんな時期。









結局わたしは
テットにカラダに触れることを許してた。







もちろん、花には指一本触れさせていないけど…







『美羽?寒くね??』






「うん。温度下げたから」






『うげっ!!16℃?

ありえね〜。凍え死ぬって…

上げるぞ!?』








「だめ〜〜〜〜!!」











あの人の顔が、



あたたかい肌の温もりが、



忘れようとしていた思い出が…







かえって…くるじゃん。






肌が凍るように冷たくなれば、テットの体温にだけ集中していればいい。







そうじゃないと、
テットとは抱き合えない。






わたしは誰に抱きしめられたいんだろう。








誰に触れて欲しいんだろう。







やっぱり
テットと付き合ったのは間違いだったのかもしれない…








テットとは、別れたほうがいいのかもしれない…







そんなことを考えるようになっていた。