【side*テット】




「ちょ、テット//
教室でそれはまずいよ…やめて。お願い…」







そんなに簡単に止められるなら、やめてるって…






俺だって、大事にしたいじゃん。こーいうことは。






くそ!!でもムリ。






真っ赤な顔して“やめて”って言う美羽にすら反応しちゃってるし……






『美羽、マジごめん…


俺……―――

……―――

……―――


…――美羽?…』






時間がとまる――…‥








静まりかえった教室で、
声もあげずに抵抗していたのは、


美羽のうっすらと紅くなった頬をつたう大粒の涙。





『俺 サイテー。

ごめん…』








それ以外にかける言葉なんてナイから、美羽を抱き寄せる。







制服だって、こんなに乱れて…







美羽の色白の肌には
握った跡がうっすらとついてるし…







どんだけ必死だったんだよ。







俺は、史上最悪の…アホだ。