おもいきって斜め上を見上げたら、

潤んだ瞳のテットと目が合った。







「…テット?……震えてる?……大丈夫?」








『はぁ!?バカじゃん?

震えるわけねーだろ!!』







ギュ、ギュ〜ッと力がこめられる。









「ププ…照れかくし……///」







『うるっせーよ!!


そういう美羽だって、耳まで真っ赤じゃん』








テットの大きな手がわたしの耳に触れる。








…――ビビッ









イナズマのような電気が、耳から全身へとかけめぐった。









こんな感覚は初めて。







「わたし、おかしい…どうしよう//」










『俺も…限界かも。


たのむから早く、返事してくれ』