『ずっと 気になってた。



…――好きだ』







テットとの隙間はなくなって、

テットのカラダにすっぽりとおさまっているわたし。








虫の羽音ですら聞こえてきそうなくらいに静まりかえった教室で、



窓から射すやんわりとした日ざしが2人をつつむ。








ドクドクドクドクドクドク……









鼓動が早くなる。







胸の奥がキュンと締めつけられる。







まるで初めて抱きしめられたみたい。







テットの胸の中はどうしてこんなに温かいんだろ。







どうして離れたくないんだろ。








どうして泣きそうになるんだろう…――