俺は知ってるよ…―― 武田先生と何度も言い合いをしていた美羽を。 そしていつも陰でこっそり泣いていた…――。 はじめは言葉も交わさなかった水泳部の仲間とも だんだんうちとけていった。 みんなのために精一杯がんばっていたよな、美羽なりに…――。 「ホントは人一倍ヒトが好きなんだよ、つながりたいんだよ。美羽は。 だけど、どうやればいいかわからない。 だから 無関心を装ったり つっぱねたりして もがいてたんだ。」 俺の腕の中でダラリと美羽の力が抜けていく。