『わたし…自分がイヤなの。

高校生になったら変わりたいと思ってた』

 




「そう…」





『髪を黒くして、お化粧もひかえたの…』





「うん…」





『だけど、思うようにはいかなくて。


また、あの時みたいに恨まれるのはいやだし、

迷惑かけることになるかも、なんて余計なことを考えてしまって…

結局、こわいの。
人とつながるのが…』







声を震わせている美羽。






美羽を抱く腕に力をこめる。






「バカ、そんなにすぐに変われるやつがいるかよ…」