Real☆〜好きになってはイケナイ〜




『テット〜誰だよ!

紹介しろよ〜〜〜〜〜』






後ろから首をしめられている杉本君。





『うっせ〜な。

教えねーよ!』





『なにおぉぉぉぉう!!』





桜の木にわたしを押しつけたときの力強い、男っぽい雰囲気はなくて…





無邪気に笑ってる子どもみたい。







だから、
つられて笑ってしまう。





『なにやってんだよお前ら〜〜〜』





隣のクラスからも男の子たちがゾロゾロやってくる。





あっという間に、杉本君の周りは友だちでいっぱいになった。






これがこの人の魅力。





人を惹きつける力。





杉本君がつくりだす空気は温かくて、ついつい長居したくなる。





ゆずちゃんもいつの間にかお腹を抱えて笑ってるし、





この人の側は、居心地がいい。