そんな悠くんに風邪を引かせてしまった罪悪感からここまで来たけど、本当によかったのだろうか。

そう思いながら、門の前に立つ。


「…相変わらず大きな門だな」


この家には子供の頃よく遊びに来ていた。

その度この大きな門を見上げていたっけ。