「あの頃みたいにみゅーに勉強教えてもらおっかな」


その言葉で現実に戻る。

隣りには成長した悠くん。


「みゅー覚えてる?何回も俺の名前書いて教えてくれたこと」

「……」

「実はあれ、わざとでさ。最初は本当に書けなかったんだけど、覚えても書けないふりしてたんだ」

「そうなの…!?」


驚いて悠くんを見る。