「悠くんちょっと来て!」


私は外に男の子を呼び出した。

『中崎悠』

近所に住んでいた男の子。

よく一緒に遊んでいた。

悠くんは内気で恥ずかしがり屋。

ほとんど話さない。

今の私と同じだった。


「な…何みゅーちゃん」


悠くんは私を『みゅー』と呼んでいた。

私はそれが好きだった。