「すきあり!」


そう言って、いきなり悠くんが私の手を握った。


「な…何すんの!?」

「こうするとあったかいねー」

「ちょっと…!」


私の抵抗をものともせず、悠くんはギュッと握り続ける。

自然と体が熱くなる。