「ひ…人来ちゃうよ!」

「大丈夫、人いるなんて嘘だから」


必死に話題を変えようともがく。

もがけばもがくほど、悠くんは近付いてくる。


「ゆ…悠くん、近い…!」

「いいじゃん、この前はもっと近かったんだから」


この前…

悠くんが風邪を引いた日。

悠くんが私を…

やっぱり覚えてたんだ…!