それから先輩は数十級を投げて練習を止めた。


そして座り込み、汗を拭きながらペットボトルに口をつける。


勢い良く上下するのど仏、先輩、美味しそうに飲むなあ。


それにボトルを持つ長い指、筋張った腕につい見とれてしまった。


その視線に気付き、先輩があたしを見て、目が合ってしまった。


うわー、恥ずかしい。何とかごまかせ!


「やっあのっ、先輩、何であたしになんかに頼んだんですっ?」


あれ?なんかもっと恥ずかしい事聞いたか?


いやぁあっ