尊先輩はあたしのひとつ上の学年で、野球部のキャプテン。


4番、ピッチャー、イケメン、部員の信頼、女の子のファン、地黒、ついでに目元のやらしいほくろ。と、何でも揃っている。


あ、それから女の子との噂も。


あたしだって、沢山いるファンのうちの1人で、毎日フェンス越しに応援して、頑張って名前と顔を覚えてもらった。


そして、校内で会った時に、少しずつ会話するようになって。


ちょっといい感じ?って思っていた所に。


このチャンス!


どうよ、これ。