Kの純情∞Uの欲情

机に肘を付きながらこちらの様子を興味なさそうに、

けれど何かを見つめる視線に



私はそれだけで満足した。



少し動く眉間のシワにさえ敏感に反応してしまうのは、

悠志の反応を期待しているから。



悠志の反応を期待しているのは私だけでは無いはず。


クラスメートに勿論麻美、


それに教室の入り口に群がるメスハイエナ。


それは悠志を狙っている数人の女。


唇の端を上げてこそこそ話す様子から見て、


敵が減った事を喜んでいるのだろう。




私がしたのはあくまで反抗。



悠志の口癖だった


『髪の長い子が好き』



それを今日


悠志を好きな私は破ってみせた。