私は携帯を見ながら言った。
 「だから、それまで待ってりゃいいだろ。」

待つって、ここで3時間も待つのかよ・・・
そう思いながら私は兄の横に座った。

そして一番聞きたかった事を聞いた。

 「いつから私がお兄ちゃんの妹だって気づいたの?」
 「うん?最初から。翔がお前を家に連れてきたときから。」
 「えっ?そこから?」
 「うん。お前を見たとたん、清來だって分かった。そのペンダントで。」
 「えっ?」
私は胸元にあるペンダントを見た。
 「そのペンダントは俺があげたものだ。」
私は驚いた。
 「でも私、お母さんからもらったよ。」
 「ああ。俺があの家を追い出される直前、あのババアに渡してくれって頼んだ。」