あれからも、時々、翔くんたちがうちに遊びに来てくれる。

 「よっ!」
今日も彼らが来た。
 「翔!淳!」
私は2人を家の中に入れた。
今までずっと2人のことを君付けで呼んでいたが、
 「俺らの呼び方、呼び捨てでいいよ。」
と言ってくれたので、呼び捨てで呼んでいる。

 「あれ、健は?」
淳が聞いてきた。
 「バイト。でも、もうすぐ帰ってくるよ。」
ふ~ん。と彼らは言った。

 「それにしても、2人が兄弟だったなんて驚いた。」
翔が言った。
それに続いて、淳が、
 「俺も。あいつ妹がいるなんて言っていなかったからな。」
と言った。
 「ああ。まるで魔法みたいだな。」
 「魔法?」
私は聞いた。