1枚の紙を見ると、そこには手紙に書いてあった通り、兄の住所が書いてあった・・・と思う。
実際、住所が書いてあったのは確かなのだが、字がにじんでいて、ほとんど読むことができなかった。
しかし、よく見ると、3文字の字が見えた。
(付喪町)と書いてあった。
私は急いで地図を出して調べた。
30分ほど、地図と睨めっこしていたとき、
「・・・あった・・・」
ようやく見つけた。
場所は、自分が住んでいる町の隣の隣の町だった。

私は決心した。

しかし、いかなくてはいけない所がある。
学校だ。
今日は私の卒業式だった。
時計を見ると、もう行かないといけない時間だった。
大急ぎで支度をして、学校へと向かった。