祖母が死んで1ヶ月が経とうとしていた。
ある日、祖母の遺品を整理していると1枚の紙と1通の手紙が引き出しの中から出てきた。手紙にはこう書かれていた。

“清來へ。
 この手紙を読んでいるときには、もうおばあちゃんはこの世にいないでしょう。おばあちゃんは脳梗塞になってしまいました。命もあとわずかのようです。この前、兄がいるという話をしましたが、この封筒の中にそのお兄さんの住所が書かれた紙が入っています。捜してみたらどうですか。最後に、一つだけ言わせてください。おばあちゃんの所にきてくれてありがとう。あなたは、私にとって娘みたいな人でした。本当にありがとう。
 おばあちゃんより”

読み終えたとき、私の目から涙が止まらなくなっていた。手紙と一緒に入っていた