「あの、桜総合病院ですが、今野楓さんご存知ですか?」
病院?なぜ病院から電話がかかってくるのだろう。
 「私の祖母ですけど・・・」
 「あ、お孫さんですか。」
 「祖母がどうかしたんですか?」
 「ええ。お昼頃、近所の方から今野さんが倒れていると電話があったんです。とりあえず病院に来ていただけますか?詳しいことはこちらでお話しますので。」
 「あ、はい。わかりました。」
私は急いで支度をして病院へと向かった。

 「あの今野ですけど。」
受付の人に声をかけた。
 「あー今野さんね。305号室にいますので、そちらへ向かってください。そこの階段を3階まで上がると目の前なので。」
私は言われた通り3階へと上がっていった。
上がると、事務員が言っていた通り、目の前の病室に{305}と書いてあった。
恐る恐る中へと入ると、そこには先程電話してきた医師が立っていた。