2時間後。私は家へと戻っていった。
「ただいま。」
ぼそぼそと呟いて、中へ入ろうとした時、
「おかえり。」
という祖母の優しい声が聞こえた。
「お腹、空いているでしょう。ほら、こっちに来て、ご飯を食べなさい。」
呼ばれた先には祖母の作った大きなおにぎりが3つばかり置いてあった。
私はそのおにぎりを手に取り、むしゃぶりつくように食べた。
食べれば食べるほど目から涙が溢れてきた。
祖母はそんな私の頭をそっとなでてくれた。
しばらくした後、私は祖母に聞いた。
「私のお兄ちゃんについて教えて。」
しかし、祖母は首を横に振った。
「すいませんねぇ。
もう何年も前の話なのでほとんど覚えていないんですよ。」
「覚えているのは私に兄がいたことだけ?」
「はい。」
「名前は?年齢は?」
「年齢は清來より、3つ年上。名前はわかりません。」
「写真とかもないの?」
「写真はこの前、清來が見ていたあの写真だけです。」
「そう・・・なんだ。」
私は今日、初めて兄がいると知らされた。
しかし、捜したくても情報が無さ過ぎて無理だ。
でも、兄がいると分かった時なぜか私に勇気が出てきた。
「ただいま。」
ぼそぼそと呟いて、中へ入ろうとした時、
「おかえり。」
という祖母の優しい声が聞こえた。
「お腹、空いているでしょう。ほら、こっちに来て、ご飯を食べなさい。」
呼ばれた先には祖母の作った大きなおにぎりが3つばかり置いてあった。
私はそのおにぎりを手に取り、むしゃぶりつくように食べた。
食べれば食べるほど目から涙が溢れてきた。
祖母はそんな私の頭をそっとなでてくれた。
しばらくした後、私は祖母に聞いた。
「私のお兄ちゃんについて教えて。」
しかし、祖母は首を横に振った。
「すいませんねぇ。
もう何年も前の話なのでほとんど覚えていないんですよ。」
「覚えているのは私に兄がいたことだけ?」
「はい。」
「名前は?年齢は?」
「年齢は清來より、3つ年上。名前はわかりません。」
「写真とかもないの?」
「写真はこの前、清來が見ていたあの写真だけです。」
「そう・・・なんだ。」
私は今日、初めて兄がいると知らされた。
しかし、捜したくても情報が無さ過ぎて無理だ。
でも、兄がいると分かった時なぜか私に勇気が出てきた。
