「俺からすれば、お頭の方こそ何者なんだと言いたいね」 突然話が自分になり、お頭は戸惑って驚いた表情になる。 「へ?」 「ただの漁師にしておくのが勿体ないくらいの交渉術の良さだ」 「へへ」 お頭は照れたように鼻をかいた。 そして頭は照れながら「昔は官僚になるのが夢だったんだ」と言った。 しかし家業を継がなくてはならず、途中で諦めたらしい。 「なるほどな。道理で頭が良いわけだ」 カイルは納得したように笑った。