その途端。机をバンッと叩かれた。
その勢いに空のお皿がガタンと揺れる。
何事かと驚いて顔をあげると、そこには見知った顔があった。


「お頭さん!?」


そこには汗を流し、息を切らしたお頭の姿があった。


「ゼェゼェ……み、見つけた!お、俺様はゼェハァ……お前達を☆*◎◆□……」
「え!?え!?何て!?」


口が回らないほど息を切らしている。どうしたのかと思っていると、お頭は側にあった水をグビッと一気飲みして息を整えた。
お頭が落ち着くのを黙って見守る。
チラッとカイルを見るがカイルも首を傾げていた。


「すまなかった。俺様はお前達を捜していたんだ」
「なぜ?もう用はすんだろ」


カイルの素っ気ない返事に頭はキッと顔を上げ、そせてバッと頭を深く下げた。


「俺様も連れて行って欲しい!」
「「は!?」」


カイルと綺麗に声がハモる。急な申し出に目を丸くした。
連れて行って欲しいだなんて。
つまりは一緒に旅をしたいということ?