「おい、阪見未来。《サカミ ミライ》」


狼少年があたしの名前を呼ぶ。

「何よ、狼少年。」


「その呼び方やめろ。子羊。」


こ、子羊ですとぉぉ!?
ふざけてるのか!!
こいつ・・・



「子羊じゃないんですけど。」


「俺も、狼じゃないんですけど。」



あなたは、誰もが認める狼です。
はい。
狼の中の狼です。