*あなたを失いたくない*


その場でみんなの声を
聞き続けることは難しかった。



・・・ここから離れたい。


・・・どこか遠くへ・・・。



そう思い、幼い姫は走り出した。





そんな姫に注意をむけるものなど
誰一人としていなかった。