夏紀が襲われかけたあの夜から一週間が経った。

あの夜の次の日

夏紀はバイト先の店長に辞めたいと告げた。

店長に今週いっぱいまでは出てくれと言われたが夏紀はそれを断りすぐに辞めた。

警察にも行ったが夏紀は顔まで覚えていなかったらしくその男の特徴や車種等を話した。

「ねぇ〜どこか行こうよ」

夏紀が頬を膨らましながら言う。

そういえば今日は日曜日だ…。
せっかく俺の休みなんだしどこか行くか。

「買い物でも行くか?」

俺の返事に夏紀は目を輝かせた。

「うん!すぐ用意するね!」

夏紀は化粧品をガチャガチャと出し化粧を始める。
化粧が終わるまで約40分。
その間に着替えるか。

俺はソファーから立ち上がりクローゼットのある洋室へ行った。
服を選んだら洗面所へ行き髪を整える。
ワックスで髪を立たしたら俺の準備は終わった。

リビングへ行くと夏紀がまだ化粧をしている。

俺の準備に10分もかかっていなかったからな…。

あと30分は暇だ。

なんとなくテレビをつける。

ニュースがやっていた。
殺人やどこぞのパンダが子供を産んだや政治家がどうのとニュースキャスターが淡々と話しをする。
するとテロップが変わりこんなニュースが始まった。