次の日 快晴
気温も真夏日予想


小さい頃はよくいったけど
中学生になってからは
いってない海



私たちは列車に飛び乗った。
まだ早い列車は人がまばらで
私たちは向かい合わせで
海側の席に座った。


まだ朝があけて
何時間もたってない空は
赤く染まっている。


「きれいだね~」

私が言うと

はぁくんは私の耳元で

「未来の方がずっときれいだ」


そう言うと恥ずかしそうに
頭をかいた。


「ありがと」
私照れてさらに赤くなる……

はぁくんが移動してきて
並んで座った。



二人の間で指が絡み合った。


私ははぁくんの肩に
頭を乗せた。


列車の揺れが二人の体を
自然に密着させて
私たちはその感触を頭にいれようと
静かに時間を過ごした。