最後の週の土曜日に
ずっと一緒にいるために


私たちは嘘をつくことにした。


はぁくんの
いってらっしゃい会をするから
その日はみんなで海で
キャンプをすると
二人で口裏を合わせた。


両親は私たちを
一つも怪しいと思わせることは
ないと思ってるから
気持ちよく承諾してくれた。

「その日は久々に
私たちもすすきのにでも
繰り出そうか?」

なんて予定も立てて
自分たちも大いに盛り上がってた。


土曜日の予定を
立てるのがうれしくて仕方ない


「朝 目が覚めたら
そこに未来がいるんだね……」


「ずっと一緒にいられる……」


こんなことがなかったら
絶対 渡らない危険な予定は

やっぱり
しばらく会えないっていう
思いが
はぁくんを動かせてくれた。


やっぱ海はいかないと……
少しは日焼けしないとね


「明日 天気にな~~れ~~」

二人でてるてる坊主を作って
お互いの窓に吊るした。