テキトーに

「ここら辺だから」

そう言って宏也の車から
逃げる様にして
飛び出した。



「大丈夫か?歩けるか?」


「すぐそこだから
どうもありがと・・・・
さっきのことだけど
私は好きな人がいるから…
あんたのきまぐれに付き合って
らんないから
私をからかうのは
やめてほしいの。
さっきまでのことは
全部忘れるから……」



宏也は


「狙った獲物は逃さない……
それが俺のポリシーだし
とにかく
お大事にな~~~」



そう言い残して
宏也の車は去っていった。




「あのバカ
人を獲物扱いして…」


宏也と近づくたびに
あの妖しさにドキンとする。


凛が宏也となら
いけないことしたくなる


そう言った。


 怖いよ…はぁくん…

私は恐怖感に襲われていた。